(鹿沼市)  八汐登山会
2011-5-25
   
 大田原市の美原運動公園を予定通りの7時に出発した、古峰ヶ原神社を経由して前日光への峠に到着したのは9時半ごろになった。穏やかな良い天候になったがヤシオツツジなどの開花には一週間ほど早かったようで残念。

 しかし新緑のすかすがしい空気の中の山歩きが出来そうだ、準備体操などして横根山を目指して出発となった。

登山データー
(登山ルート
登山日:2011.5.18 天候:晴れ 八汐登山会(M:19、W23)
出発地の峠(9.50)ー三枚石(10.50)ー方塞山頂山(11.10)-前日光ロッジ(12.00)ーロッジで昼食(12:00〜12:50)ー横根山山頂(13.10)ー井戸湿原(13.40)ー象の鼻(14.00)ーバス停車場(15:20)

峠からの新緑風景 準備体操して・・・
 
勝道上人修行の地を象徴するような鳥居の山道を歩く
 新緑で覆われ高低差があまりない山道をしばらく歩く、ツツジはまだ蕾であり満開になるのは後一週間程度かかりそうで少し早く来すぎたようだ。花が少ないためか時々カメノキ、別名ムシカリの白い花が目立って見える。
 
 道の脇に小さな春リンドウや紫の可憐な花をつけたスミレなどを鑑賞しながらミズナラ、リョウブ コメツガ ダケカンバの自然林の中を約1時間歩くと広場に石像や小屋のある三枚石という場所に着いた。回り込んで見ると確かに大きな石が三枚重なって見え横には説明の看板が立っていた。ここにもヤマツツジ、ムラサキツツジなどの集落があったがまだ蕾のままで残念だった。
三枚石 方塞山へ向かって
方塞山の山頂にて(1388m) 牧場に出たが・・牛がいない?
 
 三枚岩から方塞山を経由して横根山を目指すが花の彩のないなだらかな登り道は単調である、20分で方塞山頂に到着した。

 方寒山は1388mと書かれているから横根山の1373mよりも15m高いことになる。潅木に囲まれた山頂なので見晴らしはよくない、小休止してすぐに出発した。

 少し歩くと前日光牧場が前面に広がっていたが牛が見当たらない、不思議に思って牧場の柵に沿っている道を歩くと道路にトラックが見え、道路脇で放牧するためにトラックから一生懸命に牛引っ張り降ろしていた。

 作業している人に声をかけ聞いてみると例年なら4月には放牧するのだが福島原発事故のために本日になったという。福島原発事故による放射能がこんなところまで影響しているとは驚きだ。
トラックから牛を降ろしている 牧場の回ってロッジ方面に降りる
横根山(1373m)山頂で記念写真
 前日光ロッジに到着したのは12時頃で、ここで昼食となった。左前面には男体山がかすかに見え、右側には牧場が広がっている高台でむすびをほおばる。ゆっくり休んでから横根山を目指すが道路から左に折れたところの登山口からヤマツツジやドウダンツツジに挟まれるような階段を登ると10分で山頂である。 山頂には二等三角点標石が置かれ、あずま屋やベンチがあった。

 山頂の記念写真を撮ってすぐに横根高原には別名「小尾瀬」とも呼ばれる井戸湿原に向かって降って行くと鹿の食害を防止するために防護ネットで囲まれている中に入る、通過後は必ず閉じなければならない。ここを抜けると井戸湿原を中心とした周遊コースが出来ていた。

 井戸湿原の木道からはヤシオツツジが遠望でき、水芭蕉なども咲いているが案内書にここが「小尾瀬」というのは少しオーバー過ぎる気がする、本物の尾瀬ヶ原とは雲泥の差だ。

一本のダケカンバが出迎えてくれた 井戸湿原のアカヤシオ
 象の鼻は井戸湿原から少し登る場所にあるが展望台となってい新緑の中の眼下の牧場から日光連山の穏やかね稜線が続く山並みが素晴らしい。

 象の鼻展望台からは牧場を眺めながら降って歩くが時々山ツツジやヤシオツツジなど咲いていて楽しませてくれた。本日放牧された牛はもう落ち着きを取り戻してゆったりと牧草を食んでいた。昼食をとった前日光ハイランドロッジを経由してバスが停車している場所まで舗装道路をゆっくりと歩いた。

象の鼻展望台からの牧場と美しい山並み 
ロッジまで道路が整備されていた ヤマザクラ
アカヤシオが時々咲いていた 放牧された牛を見ながらバスへ向かう
 「前日光ハイランドロッジ」は牧場内にあるログハウス風の建物で、前日光つつじの湯の源泉を使用した温泉付簡易宿泊施設もある。前日光県立自然公園内に位置し自家用車で登って来られる。周遊コースには四季折々ごとに変わる植物が自生しており、春から秋にかけてすばらしい景観が楽しめ、晴れた日には、象の鼻展望台で関東平野を一望できるから家族連れで楽しめそうだ。


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