2006.11
 
 

 ソウルから北東方面に車で2時間ぐらいのところにある「雲岳山(ウナクサン:936m)」という山は韓国の京畿道の五岳の中で一番美しい山であるとパンフレットに紹介されている。6時半にアパートまで迎えに来た車に乗って出発した、途中で朝食の「クッパ」をしっかり食べて登山口に着いたのは8時半だった。

 登山客向けの店が開店の準備をしている時間だが、もう山に向かうグループが多い。入山料1600ウオンを支払いヒョンドンサ(懸金寺)の山門を潜るとすぐ右手に登山口の標識があった。

 
登山口にあった碑
登山ルート(地図のクリックで拡大します)
ヒョンドンサ(懸燈寺)の山門 道路から直に急な階段が続く
 


 登り始めて1時間ぐらいでヌンソプバウイ(眉毛岩)という大きな岩が迫ってきた。眼下には韓国特有のなだらかな山並みが幾重にも重なって優美な姿が見えた。一休みしてからこの眉毛岩を巻いて急な岩山をワイヤーロープに捉まってよじ登るとピョンプンバウイ(屏風岩)という場所に出た。

 眼下の屏風岩や周囲の風景を堪能し山に来た感激を味わう。ここから一旦谷を下がってから一直線に急角度の岩場をよじ登り山頂に向かうようだ。ステックとカメラをリックに入れた、腕力と脚力が勝負の登りだ!

急勾配の岩場で一休みしていると「手伝いましょうか?」と上から声を掛けてくれる青年がいた、「年寄りが大変だろうと・・」思われているかと思うとありがたいが・・クソ!という気持ちもあってか「ケンチャナヨ」と元気の良い声が出た!。

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鋭く尖った岩の重なりが迫力ある 山頂まであと1kmの標識から見る山頂が遠くに見える

 雲岳山の晩秋の風景は初雪と切り立った岩山が厳しく迫ってくる姿が時に厳しいが、振り返ると眼下の風景は時に優しく刻々変化する様を楽しみながら下山した。チョル峠からヒョンドンサ(懸燈寺)へ降りる時は大きな岩をぶちまけたような山道で膝に負担のかかる2時間の下山であった。出発した登山口に着いたのは午後2時を過ぎていた、合計6時間の山歩きであった。

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