2007年 1月

 2007年の経済成長率は今年より低い3〜4%にとどまり、3年連続して低成長基調から抜け出せないという警報が相次いでいる。 昨年も韓国経済が低迷している中で我社の昨年度の売上金額が22%と大きく伸びたことはOEM商品などを増やした販売戦略の成果である。しかし冷酷な見方をすれば商品力がいまいちの弱小企業の系列商品を増やしただけで見かけだけの水ぶくれの感じもある。

  収益は素材の値上がりやウオン高による損益悪化を乗り越えて増益になったとは結果としてTOPの施策が良かった訳である。これも中身は生産性向上の投資をせずに社内人員を削減し外注化などによる一時的な収益の増加であるので体質の強化にはなっていない。


 ウオン高の為、中国市場への拡販を含めて海外販売が拡大でなかった。外注の再編成などを通じて品質向上を図る計画が掛け声ばかりで成果が出ていない。特に組織や幹部の異動が早すぎて成果を出す前に移動している、昨年1年間に工場長が3回、A職場の責任者が3回、B職場の責任者が2回、組織変更が3回行われた。製造業としての現場力が落ちているのが心配である。


 今年からはじまる事業部的運用は中小企業としては問題と思うがTOPは実施したいようだ。人材が不足している中で責任と権限が両立出来るのか不安である。形だけの事業部制にならないようにバックアップが必要である。品質向上は重要課題であり、数年来の課題でもあるので今年こそ外注会社も含めた改善で成果を出したい。

1、主な課題(昨年と同じ)
 
新商品開発の仕組み改善
中国合弁事業の成功
生産革新の継続、強化
品質向上の為の取り組み
人材の補強

 毎年同じような課題を出すがどれほど進歩したのか悩んでいる。目標には届かないが少しは成果はでているので今年も果敢に挑戦するしかない。重点は品質向上への取り組みであり外注政策を含めた改革が必要である。人材の補強は「多くのトラを呼び寄せるには森を変えなければならない」ということに尽きる。最近、TOPとの考え方との違いが益々大きくなっているが今後どのような結果になるか興味もある。(製造業から商社化している)

昨年度の実績と本年度の計画を過去からのトレンドで示します。今年の目標売上金額が対前年20%アップである。実際には300億ウオンを越えれば良いのではと思う、それより品質ロスを減らし生産性を上げて体質強化を図ることの方が重要である。

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