2006年 1月

 韓国経済は3年連続して低成長基調から抜け出せません、原油高による原材料高、ウオン高、国内消費の減退、製造業の空洞化、などの影響があります。東京大学・深川教授は「韓国の不況は政治の失敗」である。一つは労組問題である、すでに韓国の労働組合は既得権化している、二つ目は突然の首都移転などの予測不可能な状況での投資は無い、三つ目は外交の失敗で北朝鮮擁護、反米的では外国からの投資は無い」と指摘している。

 減収、減益になったことは為替差損、原材料の高騰などの外部要因が大であるがそれを乗り越えられられなかったことは残念です。TOPが交替になり組織や事業の考え方や進め方が変わりました。しかし新商品開発、品質問題などの従来からの問題はなかなか成果が出ない。


 大きな反省は一つは新商品開発の失敗(1年間かかっても計画通りに発売出来ない)であり、二つ目は品質向上対策が成果に結びついていない。この事はは率直に認めなければならない。

組織や人が変わっても仕事の質を高めたい、能力のある人材の登用が必要と強く感じた年だった。待遇面から改善しないと質の高い人材は集まらない、それが出来ないなら育てる以外に無い。両方出来ないなら現状を維持するだけで精一杯である。


 いろいろの施策が「やって見なければ解らない」ということで実行してきた。営業技術の強化や商品系列の新規投入など危なっかしい面もあるが新しい取り組みです。

 今年は国内販売にもっと力を入れて、シェアー二桁は是非とも達成しなければなりません。昨年末に「新社長がどんな手腕を見せるのか・・今後のどの様に変革するのか興味がある」として一年間過ぎたが現在のところやっと基礎が出来たところで今年が真の挑戦の年のような気がします。

1、主な課題(昨年と同じ)
 
新商品開発の仕組み改善
生産革新の継続、強化
品質向上の為の新たな取り組み(Newー3S)
人材の育成

 日本人エンジニアから「設計者の能力が低すぎる」との話がある。昨年も新商品の予定通りの発売が出来ないのは、量産を始めてから問題が多発して発売が出来ない失敗を繰り返している。この改革にはアドバイザーでなく、本格的に組織の一員として監督することが求められている・・これはとても無理で断っている。開発過程の重要ポイントでチェックをする仕組みをまずは改善したい。

昨年度の実績と本年度の計画を過去からのトレンドで示します。今年の目標が36%アップであるので、非常識かとも思えるが・・これもやってみなければ解らないと考えているようだ。