2004年 1月

2003年の韓国経済は当初は明るい見通しでGDP6%の成長が出来る予想でした、しかし現実には後半からの国内消費の減退、製造業の空洞化による失業の増大、政治の混乱などの影響で経済は停滞し結果としてGDPは3%前後にとどまるようです。
経済不況の年でしたが幸い我社の商品は国内販売が好調に推移したため日本への委託生産の減少影響を最小限にとどめることができ増収増益となりました。

本年度の課題は国内販売の強化で市場シェアーを二桁にアップすること、輸出では日本、中国、ベトナムへの拡販です、また工場では品質向上への効果のある取り組みに尽きると思います。

会社幹部に対して特に言いたい事は目標に向かって挑戦することです、目標の達成には問題が沢山あることは当たり前です、目標に向かって挑戦する意思が重要です、目標が成就出来そうになくても途中で投げ出してはいけないし弱気を出すなと言いたいのです。


国内販売の拡大や日本の東京営業所の設立、ベトナム工場の設立など特記することがありましたが大きな反省点はERPシステムの未完成や品質問題によるロスの発生が大きく損益を圧迫したことでありました。また新商品の開発もスピードアップと質の向上が伴わず問題を残しました。


今年は生産高の20%近くを占める委託生産が中国へ移管されるので輸出や国内販売で補う必要があります。工場では不良やクレーム発生に伴うロスを無くすため今までの品質向上対策を見直し総力をあげて取り組む課題です。効果的な品質向上対策により損益体質の強化も図りたいと考えます。

今年も中小企業の強みであるスピードのある会社にし生産・販売・サービスで変革出来るかどうか・・果敢に挑戦です。

  1. 四つの革新運動 
    開発の革新 -質の向上とスピードアップ
    販売の革新 -5日体制の製造と物量体制の確立
    生産の革新 -トヨタ式生産方式の活用
    管理の革新 -ERPシステムの本格運用
  2. 主な施策
    販売方式の多様化(スペックイン・代理店増・直販)とシェアーアップ
    次世代商品の開発専門部隊の活用
    ERPシステムとトヨタ生産システムの分離運用
    商品開発のための人材の拡充

商品開発の専門部隊から生み出される商品を早く市場に出すスピードが重要です。また中国・日本に対しての拡販作戦が成果を出せるかどうかの正念場の年でもあります、日本人エンジニアの増強が本格的に効果が出てくる年でもありますので期待したいと思います。

昨年度の実績と本年度の計画を過去からのトレンドで示します。