2002年 1月

昨年度は日本・韓国共に経済状況は相変わらず良くならず9月に起こったテロ事件で更に悪化しました、その影響も重なりまして後半の受注は厳しさを増しました。
売上目標は未達成であったが約5%の成長と計画通りの収益を確保できたことは組織的な改善活動の成果であったと思います。

本年は韓国政府の経済見通しでは後半から経済が立ち直り年間4%以上の成長を目指している、国内では新商品投入によるシアーアップ、また輸出では日本への継続的な販売努力と共に世界の工場として発展を続けている中国を今年の重点販売先として力を入れ10%以上の成長を実現させたいと思います。

 


1. 良かった点
LCA(Low Cost Automation)と調達コストの削減で目標の収益を出した。
ベトナム拠点での拠点での生産・販売が軌道に乗ってきた。
生産管理システムの改善がスタート出来た。


2. 反省すべき点
MCCBのシアーアップ作戦の目標未達成。
日本市場への販売が拡大出来なかった。
主要外注会社の品質レベルが上がらない。
Brand Image up作戦が不発であった。
新商品開発が少なかった。


大陸会社の問題点の一つに開発力の弱さがあります。これは要員の問題でもあり、開発関連設備の不足の問題でもあるのですが要するに資金の重点投入の問題と言うことにつながります。しかしいつもオーナーへのお伺い姿勢でなく自主的な決断と実行が出来る体制への脱皮が必要である。


韓国でも製造業については中国への拠点シフトで将来の存立に不安な話が多くなって来てます。しかし、製造業が無くなる訳ではありません。技術開発、商品開発は今後とも国内でやらなければいけないと思っています。
幸い韓国経済は年末から各種経済指標は底を打った様でもあり、改革を加速していければと考えています。また商品開発関係に資源を重点投入し、人員やスペースは現状維持でやり抜くことも将来の一部海外移転のためには必要なことだと思います。

国内はシアーのアップが出来なければ量の拡大は望めないのは事実ですから、今までと違った販売作戦を実行していきたいものです。また海外は中国市場への拡販に力を入れたいと考えています。
製造業の原点は「安く、早く、良いもの」作ることとの基本にたちかえり、これからも中小企業の強みであるスピードのある会社に変革していきたいと思います。

  1. 主な課題
     
    工程内不良のPPM化
    商品開発の強化
    販売チャンネルの多様化
    短納期のための物流合理化

  2. 主な施策
    主要外注会社の品質管理力強化
    部品評価設備、製品評価設備の新規導入
    商品イメージアップ作戦の実行
    生産―販売管理システムの導入

「世界から購入し、商品化し、世界に販売する」小さなグローバル会社を目指し、また「物つくりは人つくり」と考え人材の育成に力を入れると共に技術開発のための基盤設備の拡充も図りたい。

昨年度の実績と本年度の計画を過去からのトレンドで示します。