写真で読む 僕の見た「大日本帝国」
西牟田 靖 著 (ライター) [鰹報センター出版局] ¥1600
2005年2月25日発行 ISBN4−7958−3123−8
”僕の見た「大日本帝国」”の続編です。著者は前作を発表してから多くの人々からの反響があり、まだ自分に出来る事があるのではないかと思い今回の未公開写真400点以上掲載し前著を補完するものとしてこれを纏めました。
明治の半ばから昭和20年の終戦前後まで「大日本帝国」と称していた日本の統治下に置かれていた地域「サハリン(樺太)の南半分、台湾、韓国、北朝鮮、ミクロネシア(旧南洋群島)、中国東北部(旧満州)」の見た事もない「大日本帝国」の残像に光を当てています。
戦後半世紀以上たったが現在でもそれらの地域には、日本語、日本建築、鳥居、神社、日本精神、残された日本人…とさまざまな形の痕跡が残っている事が解ります。
著者は無節操な反省や謝罪意識をもたずに、日本の負の部分をつきつけらた時も、それを素直に受入れ驚いたり喜んだり、時に怒りや無力感、脱力感を感じた内容が淡々と語られています。
言葉だけでは真実を知ることは難しいのです、画像と共に赤裸に語られる現地の人の言葉の中に教わらなかった歴史が浮かび上がってきます。若い人にも読んでもらいたい歴史の真実を語っている本です。
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