独島/竹島 韓国の論理
金学俊 著 (東亜日報社長) 「論創社」¥2500
まず著者が第一章の書き出しで「独島は紛争の対象ではない、数千年を超えて厳然たる我が民族の固有の島である」と述べることから始まっています。独島に対して日本人が取っている立場の本質を理解するには韓半島を侵略した歴史を理解する事が重要であるとし、独島を日本の領土だとするその根本には、韓半島に対する日本の歴史的な侵略と支配の欲求が存在しているからであると述べています。
この本にも文献が多数記載され韓国側の考え方や主張が書かれていますが同じ文献でも日本側の解釈とは正反対のものでありました。著者は政治学が出身であるのか随所に「日本の歴史的な侵略と支配の欲求」が根底にあるとする主張がありますがこのような視点からの論理は現代の日本人を納得させられないのではないかと残念に感じました、もう少し冷静で論理的な説明が出来ないのか不思議にも感じました。歴史的事実も全てこの視点から判断されると冷静なる討論を希望しても事実よりも感情や理念が先走る韓国側に辟易させられるという日本の学者の話を聞いたことを思い出しました。
しかし韓国側のこの島についての熱き思いを私は知っています。日本が自領土であると主張するなら日本国民のこの島にかける思いをもっと熱くする必要があります。竹島がどこにあるのか?知らないようでは「我が領土」であると言う資格があるのでしょうか。
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