(80歳の記念山登り風景) |
2018年8月 |
日本100名山の著者である深田久弥氏は書中に『那須岳とは那須五岳の中枢を成す茶臼岳、朝日岳および三本槍岳のこと』と記している。夏の登山シーズンには毎週でも登り体力の維持を図りたいと思っているが今年は台風が来たり天気が良いときは予定があったりでなかなか実現出来なかった。 8月2日(木)は天気は回復する予報なので朝日岳経由して三本槍岳を目指したのだが途中で雨に降られたりした。朝日岳まで登れたがそこから三本槍岳までは体力不足で途中で戻ってしまった。 |
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少し登ったら鮮やかな白色のつつじ・・ここで雨が降り出した |
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朝日岳を登ってから熊見曽根まで登り一休みした、しかし三本槍岳の山頂までは何とか行けそうだが清水平から登り返しを考えると体力的に不安を感じた。このような時には無理しないことで下山することを決断した。 |
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朝日岳から茶臼岳を眺めながらふと考えたことがある。それは栃木県には男体山の隣にある女峰山(2,483m)のような立派な山があるのに岩ばかりの活火山の那須岳がなぜ日本100名山に入ったのだろうかということだった。 | |||||||||||
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帰宅後に調べたら深田久弥氏は100名山の制定には「品格・歴史・個性」を兼ね備え標高1,500m以上の山であるという基準で選んでいたのだ。山の品格とは人には人格があるように、誰が見ても立派な山だと感嘆する山であること。歴史のある山というと女峰山より那須山のほうが昔から歴史的にも有名である。個性のある山とはなんだろうか、山容・現象・伝統など他には無いような山ということになる。となればやはり那須岳ということになるようだ。 |
8月18日(土)に5時からの早朝ウォーキングで久しぶりに青空に映える那須岳を眺めていると・・「そうだ今日は天気も良いし茶臼岳と朝日岳を登ろう」という気持ちが強くなり、すぐに帰宅して朝食後に出発した。 山登りは一歩一歩自分の足で黙々と登って行くのだが、いつも自然があふれ、良い汗をかいた体に心地良い風が通り過ぎてゆく感触がなんとも心地よいのだ。
山登りでは新たな出会いもある、他人と街中で出会っても挨拶はないが山では初めて出会った人でも気楽に挨拶が交わされる、それだけ山には人を結びつける空気がある。今日は那須の別荘から来たおばさんと話が出来た、5年前に亡くなった旦那が残してくれた別荘に夏は一人で住んでいて時々那須岳に登っているという。
毎朝の6kgのリックを背負って6kmのウォーキングを続けている効果もあるかもしれないが、今回も茶臼岳を登り朝日岳まで登る体力はなくなっていた、残念!。 |
山頂からは紺碧の空と流石山・大倉山の稜線の美しい眺望に感動してから眼下に南月山を眺めながらおむすびを食べらがら考えた。 まず80歳まで生かされたことについて感謝が先立つ、これから何年元気で登れるのか、これからどう生きるべきかなど自然の中に身を置き何度も、自分へ自問自答を繰り返した。
この山を愛する一人として管理する関係者にお願いしたいのは是非旧峰の茶屋跡避難小屋にトイレの設置をお願いしたいのだ女性や子供が困っている話を聞いている。100名山ではないか!!。 |
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