那須・三本槍岳 (栃木県那須町)
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2015-5-30
    5月末の時期はゴウヨウツツジが見頃なので花を観賞してから三本槍(1917m)を登ろうと考えロープウエイが動く7時に合わせて「マウントジーンズ那須」の駐車場に到着したが土曜日で天気も快晴であるから登山者の車が既に数台駐車していた。

 登山届を出してロープウエイに乗って一気に山の上駅(1400m)まで上がったのだが・・・ゴウヨウツツジはほとんど咲き終わっていた。展望台に居た人の話では今年は気温が高いので早く咲き終わっているようだ。

 新緑の中は気持ちの良い空気で満たされている、自然の恵みを味わいながら中の大倉尾根の登山道に向かって歩き始めた。

登山データー 登山日:2015.5.30 天候:晴れ 単独
ロープウエイ山の上駅出発(7:.30)ー大岩(9.20)ー清水平分岐(9.40)-山頂到着(10.15)ー昼食休憩(10:20〜10:50)ーロープウエイ山の上駅着(13:15)


展望台からの茶臼岳と朝日岳
   
 中の大倉尾根の登山道は土砂の流失防止のため石を金網で覆った道だ。金網に足が引っかかりそうで注意しながら登る必要があった。途中でイワカガミの花を盛んにカメラに収めている山ガールの二人組を追い抜いた。しかしこの山ガールは若いので登るスピードが私より早い、しばらくすると追い越された。

 私の故郷でもある群馬県から来たというこの二人はロープウエイが稼働する前から北温泉の駐車場から登って来たのだ。その後は抜きつ抜かれつの関係が出来たが・・・追い抜いて先行しては花や野草などを撮影したり、ゆっくり風景を眺めたりで自然と触れ合いながら山歩きを楽しんでいた。活き活きした彼女達の姿は山に登るもう一つの意義を再発見した。

花は無いが新緑が美しい 中の大倉尾根を登る
 視界が開け朝日岳を望む

 中の大倉尾根は熊笹と低木で周囲が見られない道を登って行くが前方に見えるつづれ山(1800m)まで登りの連続であった。特に最後が傾斜がきつい道で時々休んで汗を拭きながら登って行くと周囲が急に開けて茶臼岳、朝日岳と熊見尾根が見えた。

 一休みしてから更に登って行くと出発してから1時間半ぐらいで赤面山への分岐点に到着した。この方面に下がって行く数人の登山グループが見えた。そこへ後から来た夫婦が赤面山に下りようかどうしようか話し合っていたがどうも初めて登る道のようで三本槍岳方面の道を尋ねられた。

 秋にはこの赤面山の紅葉が美しいと聞いたことがある、秋にはこの山を登ろうかと考えていたら・・・後から来た群馬の山ガール二人組が追い越して行った。

正面の朝日岳の左に茶臼岳、熊見尾根から清水平へ下る人々の姿が遠望出来た
 
やっと大岩まで登って来た なるほど見上げると大きな岩がある 
   分岐点から緩やかな道を登ると大岩という見晴らしが良いところに来た、これから先は平坦な道のようだ。休んでいると先ほどの夫婦が登ってきて三本槍はあとどのくらいですかと質問された。私も初めてのコースで解らないが多分1時間はかからないでしょうと答えた。この夫婦と話をしている内に解ったことは昼食を持ってこなかったらしいのだ。

「えぇ!弁当なしで登山するんですか!」

 奥さんが旦那に文句を言っていたことは。出発したときにコンビニに寄るつもりだったが旦那が現地にあるからと勝手に判断して弁当を買わなかったらしい。朝の7時ではロープウエイ駅の売店も開いていないし付近は何もないからそのまま登って来たようだ。

「お菓子を持っているから多分大丈夫ですと」

 旦那が強がりのような話をしていたのだが・・・食料なしで山登りをするとはなんと無謀な夫婦だなと思いながら改めて服装を見てもハイキング的な軽装だった。今日は晴天だが天候急変もあるので高度2000m級の山を甘く見てはいけないと内心思った。

   
 
三本槍岳(1917M)山頂から流石山、三倉山、残雪の山は会津駒ケ岳が遠望できた 
 
山頂から下山してくると・・山ガールが花をカメラで撮影していた
ミツバツツジ 三本槍岳(1917m)山頂にて
   
 アズマシャクナゲ 群馬から来た山ガール二名 
 
 山歩きの楽しみは山頂に立つ達成感もさることながら山での新しい出会いや目の前に展開する山々の風景、樹木、花などの自然は四季折々、時間などによって無限の広がりと変化がある。山から不思議な力を貰えるからこれからも山歩きは続けたい。

 下山してきてと1kmぐらいでロープウエイ駅への分岐点に到着するときに下から中高年夫婦が登って来た。奥さんはなぜか忙しいそうに汗を拭きながら通り過ぎたが、後から旦那らしき人が地図を見ながら近づいて来て・・

「あの〜ゴンドラの駅はあとどのくらいですか?」と聞かれた。

びっくりして「この道は山へ行く道で駅には行けませんよ!」と地図の見せて「ここはこのあたりです」と教えていると・先に行った奥さんが戻って来て・・

「お父さん、さっき、こちらでは無いと言ったでしょう!」
「そんなこと言ったって・・・お前!」

 奥さんが夫のミスを非難し始めたが・・まぁ〜戻りましょうと一緒に戻ったが・・・奥さんが夫を大きな声で旦那をなじっている態度に少し違和感を感じた。奥さんが分岐点でこちら方面に来るのに疑問を感じたのは理解できるが、ご夫婦で一緒に来たという事は奥さんも最終的にはこの道を選んだことに同意したはずではなかったのか。

 結果が間違っていたらお二人の共同判断ミスではないかと思ったのだが、どうも奥さんは夫のミスを責めるだけで自分の最終判断のミスは感じてないらしい。

 この現象はわが家でも時々起るのだが・・まあぁ〜それだけ女性の発言力が強くなったということか(笑)
 


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