2012-8-10 |
栃木・群馬県境でドーム状の山容を見せる日光・白根山(2577.6m)は関東以北では最高峰の山である。往復をロープウエイを利用したシニア向けのコースを連日の猛暑を逃れて初めて登って来た。 丸沼高原スキー場駐車場と書かれた場所に到着したのはロープウエイが稼働する8時より少し前であった、すでに10名前後の登山客が待機していた。ロープウエイに乗って10分前後で標高2000mまで一気に登った。山頂駅を降りると前方にこれから登る白根山の特徴ある山容が迫って見えた。ここからだと高低差は600m弱だから大した山登りではないかもしれないがわが身にとってはやはり大変だ。 |
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山頂駅付近はロックガーデンになっていて観光客も多いようだ。柵内にシラネアオイが群生して植栽されていたがいまでは葉っぱだけになっていた。登山道の入り口には二荒山神社があったのでまずは安全祈願してからシカよけの柵を開けて進むと山道になった。 森林内の要所には「現在地案内」という看板が設置されていて多くの観光客に自然散策コースとして整備された内容が示されていた。 |
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周囲の風景を眺めながら休憩していると先ほど会ったおじさんが会釈して元気そうに通り過ぎて登って行った。急登になると続けて登れない少し登って一呼吸し、また少し登って休むことの繰り返しでやっと山頂に出たなと思ったら、山頂はもうひとつ向うの峯だという、右手に火口跡を眺め一旦下がって、登り初めてから3時間かかって山頂に到着した。 |
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山頂からの眺めは男体山、尾瀬の燧ヶ岳、武尊山、遥かにに谷川岳や浅間山まで見え、眼下に目を移すと中禅寺湖から左側の岩陰には五色沼が見えた。360度の大パロラマ風景を堪能できた。登頂の記念写真を順番を待って撮影して少し下がったところで昼食を食べることにした。 |
正面には男体山と中禅寺湖が見える |
遠くに燧ケ岳、眼下に菅沼を眺めながらおむすびを食べた |
殆どの人は登って来た道を戻ったようだが私たちは「弥陀ヶ池」に向け急な岩道のコースを降りることにした。今までお世話になったストックをリックに入れて手を使って岩に掴まりながら降りて行くような道だったので、このコースの登りは大変だなぁ〜と思っていると下から登って来た若い夫婦に出会った。東京から車で来て菅沼駐車場を出発したというからもう2時間以上急な山道を登って来た訳だが元気な様子で山頂に向かって登って行った。 下山するときからずっと見えていたエメラルドブルーの水面が魅惑的な「弥陀ヶ池」に到着すると子供達の大声で騒ぐ声が聞こえてきた、課外活動で来ているようだ。この場所は6月〜8月にはシャクナゲ・シラネアオイ・マイヅルソウ・イワカガミ・ゴゼンタチバナ・マルバダケブキ・ハクサンフウロ・シシウドなどが次々と花咲くと案内書に書いてあったがこの時期は咲いている花は少なく花名が一致出来なかったのは残念。 |
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「弥陀ヶ池」からは登って来た時のような景観の林道に入ると急なの階段状の道になった、30分ぐらいで「七色平」という柵で囲われた湿地帯らしいが木道が少しあることで理解できるが何が七色なのか解らない、行く手には避難小屋があったので覗いてみると薄暗い部屋の状態は最悪であった。 ここから200mぐらい歩くと朝、山頂に向かって登った山道に出た。ここから山頂駅にあと1.1kmと出ていた。山頂駅には14時50分に到着したので往復ロープウエイを使ったゆっくり登山は約6時間を要したことになる。見上げた白根山は頂上部がポッカリ口を開けた姿で今朝の姿とはまた少し変化した姿になっていた。 |
朝は影で見えなかった山頂部の姿 |
山頂駅の「二荒山神社」で無事下山のお礼参りをしていると若い夫婦の家族連れの中に小さな女子がいたので・・おじょうちゃん幾つ?と聞いたら4歳とはっきり答えてくれた。「登りたい」というので連れてきましたと若夫婦が話してくれたがこれにはビックリ。 山頂駅の天空の足湯というのに使ってみたかったが大勢の小学生の一団が待機中でもう少し経つと一斉にロープウエイに向かうのでお先に降りることにした。 |
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