2018.10

 ソウルの仁王山(イナンサン)に登った時に見た鞍山(アンサン:296m)の岩山の姿に興味が出たので登ることにした。地下鉄2号線の独立門駅で降りたのは10時半ごろだった、約15分歩いて「鞍山チャラッキル」の案内板がある木道階段の登山口の一つに着き登り始めた。平日だが多くのハイキングをする人や自然観察のためか近くの小学生が先生に連れられて木道ではぞろぞろと賑やかに歩くことになった。

 
▲登山口、チャラキル(裾道)とある ▲鞍山の登山ルート(クリックで拡大)
▲チャラキルを歩く、右手は仁王山 ▲木道を外れて山頂へ向かう
 
 この木道は「チャラキル」と呼ばれ「チャラ」とはチマチョゴリの裾という意味で直訳すれば「裾の道」ということになる。つまりこの山の裾を一周できる遊歩道(7km)の事で車椅子の人も通れるように整備され誰でも春夏秋冬の自然を楽しむことが出来るようになっている。

 ソウルの観光地を歩くのも良いが天気が良い春の花の咲く季節には桜・ケナリ・チンダルレを楽しみながら手軽に山歩きの気分を味わうことが出来るので「鞍山チャラッキル」を歩くのもきっと良い旅の思い出になる筈だ。

 
 ▲山頂が見えたがここからが大変そう! 
▲岩を這い登って来た
 
▲山頂に近づくと岩道の急登 

 低い山だから軽いトレッキング気分だったが山頂に近くなると急な岩道を這い登ったり、急勾配の階段を登ったりで思ったより厳しく体力不足を感じた。山頂に着いたのは12時だから1時間半もかかった。
▲最後の石段を登ると山頂
 
 山頂には朝鮮時代に使われていた狼煙台が再建されていた。「母岳山東烽火台址」という説明があったが朝鮮時代は母岳山(モアクサン)と呼んだらしい。展望台からは仁王山(イナンサン)や麓にある西大門刑務所歴史館、ソウル市内が薄靄の中に眺められた。

▲山頂での記念写真、右側は狼煙台

 下山は新村にある延世大学校への道をだらだらと下がって行くと「母岳亭」と書かれた東屋に出た、ここで昼食のキンパブを食べてから「鞍山チャラッキル」を歩いくことにした。

▲母岳亭とある休憩所 ▲チャラキルを歩く
▲途中にあった奇岩  ▲展望台では仁王山の全景が見えた 
             
▲展望台から仁王山と北獄山の遠望
 
 チャラキルを歩くとメタセコイヤの森やブナの林や雑木林などを通り車椅子の人でも森林浴が出来るようになっている、途中にはトイレが一定区間にあり、展望台では仁王山(イナンサン)や北嶽山(プカンサン)の全貌が眺められた。午後2時に独立門駅に戻ったから約3時間半のゆっくり山歩きだった。
 




 山登りの後の夕食は「コダリチム」を食べて疲れを癒した、辛い食べ物はなぜか元気が出る感じがする。「コダリチム」もぴりぴりスパイシーな海鮮系のホットな味の大衆的な韓国料理。

「コダリ」というのは、スケトウダラを一夜干しにしたものを野菜と一緒に、唐辛子などの薬味で蒸し煮した料理でチムとは蒸すの意味がある。

真っ赤なタレがジワーと辛いが甘くまろやかさもあり、ご飯に合う味でくせになる韓国の味だ。また海苔に辛い魚身を巻いて食べるとなかなかオツな味になりビールのツマミに合うのだ。
10000wだからポピュラーな価格である。

 
 ▲コダリチム・・もっと赤かったが写真が・・・ダメ
▲魚身を海苔に包んで食べる



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