2007年4月

   今日の土曜日の天候は予報では曇りで、雨ではないようですが黄砂でどんよりした天気になりました。朝早く出発したかったが天候が気になって結局7時を過ぎてしまいました。嶺東(ヨンドン)高速道路に入ったとたん渋滞です。先月は車が少なかったがやはり春になり郊外に行く家族連れが増えたようです。

 目指す慶山北道の梨花嶺峠(イファリヤン)は先月来た聞慶セジェの近くにあります。峠に登る道を間違えるなどで鳥嶺山(チョリョンサン:1026m)の登山口に到着したのは11時を過ぎてしまった。麓の道路では桜が満開、峠では白木蓮が満開で美しさを競っていたのがせめての救いでした。
 
麓では桜が満開です 峠付近では白木蓮も満開
 
梨花嶺峠に到着 この地も唐辛子の産地のようです
 この地は昔、鳥も飛んで越えるのが難しいと言われた険しい鳥嶺山だったようですが現在は車で難なく越えられます。会社の金さんにお世話になって登山口に向かうと入口の小屋の中におじさんが二名居ました。入山料の徴収と思ったのは間違いで火災予防のため入山禁止のための監視役でした。

金さん「ここから山頂まで何時間ですか?」
おじさん「登った事無いから解らないよ」「ここは登山禁止だよ」
金さん「向こう側から大勢の人が登って行きましたよ」
おじさん「向こう側は慶北、こちらは慶南でこちらの道は禁止だ」
金さん「ソウルから来たし・・困るねー」
おじさんがジート私の顔を見ながら・・可哀想と思ったのか「二人だけ?・・・じゃ、早く行きなさい・・帰りは他の道で降りてよ」ありがとう!でした。

 まあ、見て見ないふりをしてくれたようです。韓国人はこのような配慮をしてくれる人が多い。良く言えば包容力があり親切である。悪く言えば・・・言わないことにしましょう。
登山ルートの案内(クリックで拡大します) 後から来たパーティに追い越される
途中にあった「薬水」と呼ばれる清水で喉を潤す 頂上での記念写真
   新緑にはまだ早いが所々にチンダレ(つつじ)や黄色い小さな花を付けた野草が春であることを知らしてくれています。登り始めるて1時間ぐらいすると他のコースから登ってきた団体と合流した。やはり入山禁止を知っていて迂回したようです。

 半月間の日本では平地のウオーキングのためか登りで膝が痛い・・休みながらの登りでしたので同行の金さんはドンドン先に行ってしまった、一人でゆっくり登る。後から次々と他のパーティの追い抜かれるのは仕方がない。

 山の嶮しさは昔も今も変わりません、ここから魅力的な鳥嶺山縦走コースになるのだが縦走すると約5時間もかかるのでは時間的にも体力的にも無理のようです・・・我慢して元の道を戻ることにしました。早春の林道と春を告げている草花を観賞しながらの約4時間の山歩きとなりました。

 
ここから見える縦走ルートの走破は5時間かかるので諦めました
大白山脈の中心にあたり、嶮しい山の重なりの山々を望む
変わった花びらの草花?が岩陰から顔を出ていた ミヤマキスミレかな?黄色い花びらが癒してくれた

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