2005.5
 

 

 最近、なぜか山登りに興味と意欲が出てきた。先週の日曜日は清涼山に登り今週はソウルの北にある北漢山の主峰・白雲台(837m)に登った。

 朝8時頃に光化門前(実際は宗世文化会館前)から704番のバスに800ウオン(80円)を払い乗り込んだ、お客は5、6名で少なかったがだんだん多くなり地下鉄3号線クパバル(旧把撥)駅前では登山姿の大勢の人が並んでいました、バスの中はギュウギュウ詰めになり半分ぐらいしか乗り込めない、次のバスまで待ってもらうしかない。

 北漢山は多くの登山口がある、山に近ずくにつれ半分ぐらいの登山客が途中で降りてしまった。乗車して約1時間で目的地の北漢山荘でバスを降りると北嶽山の岩山が目前に迫って見える。今日の案内役は会社の金さんでもう3回ぐらいこの山に登っているということだ。

 

 

 売店でキンパ(韓国海苔巻き1000W)、水(700W)、餅(1500W)、を買う。天気予報では午後から小雨となっていた・・・すでに降り始めが空は明るいのでたいしたことはないと判断し、入山料1600W支払い案内図でコースを確認する。ここから渓谷探訪路を登り衛門(ウィムン)経由して白雲台(ベグンデ)の頂上を極める予定だ。

 渓谷探訪路に沿って大きな岩の間や岩の間に黄色花を付けた山野草を眺めながら約1時間ほどで最後の売店があった。ここから二股に道が別れている、左は衛門(ウィムン)まで直線的急勾配になって鎖やロープ伝いに登る道、右のコースは30分ほど余計にかかるが比較的易しい道。案内の金さんは迷わず右の登山道に入っていった、ハラボジ(おじいさん)にはこちらが良いとあの店の人がアドバイスしてくれましたという・・余計なことを言う人だ・・!!。

あの頂上まで登るのか?
中腹にあった売店
龍岩門を横目に通り過ぎる
急に視界が開けた
 

 ここから新緑の落葉樹林の急勾配を登る。休み休みで約1時間でやっと龍岩門(ヨンアムン)に到着した。この門から岩の道を登るが急勾配には鉄パイプのガード伝いになっている、時々下がってくる人とすれ違いが出来ないような狭いところもある。しばらく行くと急に視界が開けてきた。

 左手に見える岩山が萬景台/マンギョンデ(799.5m)・・・息を切らし汗を流しながらしばらく登ると木材で出来た階段がありここを登ったところが衛門(ウィムン)です。ここは大変な人出である、皆これから白雲台(ベグンデ)に登る人々のようだ。

 案内の金さんが足が痛くなりでここで待っているからというので一人で登ることになった。登る人降りる人がぶつかり合い時々登ることを中断せざるを得なくなる。私にとっては丁度休憩となり具合が良かった。

衛門(ウィムン)に到着した
向こうに見えるのが満景台(799m)か?
衛門を通り過ぎると大勢の人
いよいよ白雲台(ベグンデ)に登る
 

 雨がまた降り始めた、足が滑りやすく注意して登らなければならない。右に仁壽峰/インスンボン(810.5m)がちょうど帽子のような姿で迫り、よくみると十数人のクライマーが岩に張り付いているのが見える。あんなところで・・しかも雨が降ってきた・・どうやって登るのだろうか心配になる。

 手すりに掴まりながらゆっくり登るが後から迫った中年女性がぴったりくっ付いてくるで必然的に気持ちが焦る。見上げるとやっと頂上の国旗が見えてきた、もう少しだ。登り始めてから3時間で白雲台の頂上にやっとたどり着いた。頂上は4.5畳位の広さで柵が張り巡らされているので一回りするだけだ。かすかにソウルの町並みが見えた、確かにここがソウル近郊で一番高いところのようだ。

 頂上で記念写真を撮りたいと思い韓国人のアジョシに頼んだ、カメラのシャッターを教えてアングルなど依頼して1枚撮って貰った。頂上から登ってきたところを上から眺めると行列が見える、危険な岩場で食事をしている人達がいる、韓国らしい山の風景だった。

上を見上げると国旗のある所が頂上だ!
白雲台頂上での記念写真
頂上から仁壽峰(インスボン)を見る
下山する人の行列が見える

 

 帰りは衛門(ウィムン)まで下がり龍岩門(ヨンアムン)をくぐって道洗寺(トソンサ)まで一直線の下山道である約1時間半で寺に着いた。この寺は現代財閥の故チョン会長が収まっているそうでかなり裕福な寺だ、改修中で工事用のフエンスで覆われていた。

 寺の前のお土産品の店で餅を買って食べたが量が多すぎて半分は残した。多少の疲れが出てきたが一緒になったアジュマのグループは停留場に向かって大きな声で話をしながら時々後ろ向きに歩いたりで元気溌剌である、その体力に驚くと同時にかなりの威圧感を感じた、私の方は黙々と歩くだけでした・・・・。


道洗寺(トソンサ)からのコースもある
売店で餅を買う
   北漢山は韓国の特徴である奇岩や新緑、紅葉の鑑賞が出来る岩山です。四季を通して登れる山だから山登りに興味のある方は韓国旅行の一部に加えるのも良い思い出になると思う。

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