2005年6月

隣の国でありながら、日本人の度肝を抜く食べ物もしばしば見受けられます。次に紹介するのは海岸などで刺身にする魚と共に売っているドッキ!!とする食べ物です。

それは「ケブル」です、ケブル・・??。韓国の海岸沿いの海産物販売屋でよく見かけます。日本人はこれを見て「気持ちが悪い・・なんだこれ?」と必ず聞きます、韓国人の答えは「ケブル」と答え当然のようにこれも食べますかと問い返されドッキとします。
釜山港 釜山のチャガルチ市場にはケブルは無かった
海岸近くの海産物販売には必ず「ケブル」はあります ケブルの生け簀です

「ケブル」は海の中に生きている生物で「なまこ」の仲間のようですが何かミミズの親分のような姿です、これを刺身にして食べるとなるとかなりの勇気が要ります。

さて、「ケブル」をハングルで書いてもらい、韓日辞典で調べると「ゆむし」(漢字は虫ヘン付きの難解な文字)とありました。そこで今度は広辞苑を引いてみると、次のように書いてありました。

「環形動物の総称で体は細長く、前端の吻部がある。口は吻の根本にあり、消化管は屈曲し後端の肛門に通じる。体は円筒状で黄褐色、体長は10cmぐらいで、日本沿岸の砂泥中に住み、鯛つりの餌などに用いる」

そうか日本では釣りの餌ぐらいに使うのを韓国では刺身して食べるのか!ということが解かりました。隣国でも国が違えばこのように食文化が違うのですがその食文化を理解するには食べてみないといけません、思い切って食べました。
これが「ケブル」です ケッタイナかたちの刺身用の「ケブル」です
上の写真の赤みのものが「ケブル」です、他はホヤ・ナマコです 刺身の後の食事は辛子海産物の鍋となります

焼酎を飲みながらケブルを口の中に入れてみる、コリコリした食感で味は薄く潮の臭いがするだけで正直に言えば美味しいと思いません、ナマコと同じに好き嫌いがはっきりする食べ物でした。
興味がある方は次回の訪韓時に挑戦してみてください。



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