2008年2月
 

 NHKが1月14日・15日に放映された「新型インフルエンザの恐怖」という番組を見ました。この番組によれば「H5N1型」の鳥ウイルスが変異して人から人へ感染する新型インフルエンザの大流行は起るかどうかではなく、もはやいつ起るかという段階であるらしいのです。

 TVではパンデミック(pandemic)という言葉が多く使われていましたがこの英語は「世界的な流行病に対する医学用語」で、感染爆発というような意味です。最近広まりつつあるH5N1型ウイルスが変異して、人から人に感染するようになると免疫のある人が居ないので感染が爆発的に広がるということです。

 現状のH5N1型ウイルスの流行の速度や状況を考えれば、更なる新型ウイルスの発生の可能性が極めて高いという・・とても怖い話でした。ワクチンや治療薬がありませんから感染が広がり、それから新しいウイルスに対するワクチンが出来るのに半年かかるそうですからその間は交通機関も止まり経済活動もストップする。最悪には国の破滅に繋がるかも・・・と言うような話しまで出ると・・・私などはここで思考停止状態になります。

 我々はどうすれば良いのか考えてもどうにもなりません、その時が起るまで精一杯生きる以外に対応策がないのでしょうか?。

 読売新聞(1月31日)によればインドネシアでは既に101名の死者がトリインフルエンザで死んでいます。またこの日の地方版では私の住む大田原市の医療機関で新型インフルエンザ用の防護具の訓練があったとの記事が出ています。

 2月1日に市の広報誌が回覧板と一緒に配布されました。表紙を開くとすぐに目に入って来たのは・・・次の文字です。

新型インフルエンザ対策
        「新型インフルエンザに備えて食料・水・医薬品などを備蓄しましょう」

 一般市民はまだまだ他人事のような感じがしているような気がします・・・さりとて「毒ギョウザ事件」のように騒ぎすぎでパニックになっても困ります。わが家だけ備蓄すれば良いわけではありません・・・市民全体が対応しないと意味がありません。今後市民の行動がどういう風になるのか非常に興味があります。市の広報はマンネリで画一的で市民に訴えるには非常に力不足です。

 市のHPを見てもこの情報が何処にあるのかすぐには解りません、TOPページの「健康危機管理」をクリックする人が果してどれ程居るのでしょうか?市民への広報の重要内容であるならTOPページに重要ニュースとしてアップすべきと感じました。

大田原市の広報誌内容







 NHK−TVで放映されたドラマで・・少年と、母親、妹が感染したところまでは「フェーズ3B」レベルです。仮想の与田村に広がって「フェーズ4B」レベルとなり、これが東京に飛び火したところで「フェーズ5B」、日本全体に広がって「フェーズ6、パンデミック」だそうです。この中で末尾のAは海外、Bは国内での発生状態を表わす記号で現在の状況は「フェーズ3A」だそうです。

 さてこの「フェーズ3B」とか「フェーズ4B」とかは一体なんでしょうか調べてみました。
厚生労働省のHPに「新型インフルエンザ対策行動計画(平成19年10月改訂)」という表題で公開されています。例えば・・・

「フェーズ3A」:ヒトへの新しい亜型のインフルエンザ感染が確認されているが、ヒトからヒトへの感染は基本的にない。

「フェーズ4B」:ヒトからヒトへの新しい亜型のインフルエンザ感染が確認されているが、感染集団は小さく限られている。国内でも発生が見られる状態 。

「フェーズ5B」:ヒトからヒトへの新しい亜型のインフルエンザ感染が確認され、大きな集団発生が見られる。国内でも発生が見られ、パンデミック発生のリスクが高まっている状態 。

「フェーズ6B」:パンデミックが発生し、世界の一般社会で急速に感染が拡大している。国内でもパンデミックが発生し、厚生労働大臣から非常事態宣言が出される状態。

 個人で出来る事前の対策としてここのHPでも2週間分の食糧・日用品を備蓄をした方が良いとありますがあまり実行している人は居ませんね。本当に危険が迫っているならもっと広報すべきと思うが・・なぜかマスコミも沈黙です。従って国民のほとんどは備蓄まで実行している人はいないように思います。

 その時が起るまで精一杯生きる以外に対応策はありませんと思ったが・・他人に感染させないためにも災害用と合わせて各家庭が食料や水など準備して置く事は必要です・・わが家でも備蓄をしよう・・。

 

 



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